岩谷宏の「犬と猫」の本を出したい。


お願い。

岩谷宏の本を出すためにクラウドファンディングを実施します。
今回のクラファンは絶対に成功させたいので、賛同・協力者を求めます。
お願いすることは以下です。
1.岩谷宏新刊の賛同者として氏名を公開させてください。
2.クラファンがはじまりましたら、友人関係の人たちに、クラファンの紹介をしてください。情報拡散の方法はおまかせします。
3.もちろん、クラファンにも協力をお願いします。



橘川幸夫からのメッセージ

70年代に岩谷宏に出会い、自分の人生に向かい合い、根本的なところを揺らされた人は多いだろう。私もその一人である。「橘川は写植屋に隠れてずるい」と言われたことは今でも覚えている。みんなのために頑張るだけの人間は、ずるいのだと思った。自分自身をさらけ出せない自分はずるいと思った。

岩谷さんには、それぞれの思いがあるだろう。しかし、その岩谷宏も84歳である。松村雄策が亡くなった時、岩谷さんに連絡をしたら、「松村はもっと世の中に認められるべきだった。私が不甲斐なかった」というようなことを言った。松村もまた岩谷さんを尊敬していたことを私は知っている。

私も岩谷さんも、1980年代の前半にロッキング・オンを離れてから、それぞれのやり方で、70年代に発見したことを追求してきた。岩谷さんが向かったのは、コンピュータと、捨て猫・捨て犬の保護活動だった。一見すると、ずいぶん離れた二つの世界に見える。しかし岩谷さんにとって犬や猫と暮らすことは、豊かな社会に弄ばれ、そして捨てられた生命と一緒に生きることだったのだろう。

その岩谷さんから、犬や猫との付き合いについて書いた原稿をあずかった。昔、ある出版社に依頼されて書いたものだが、結局、採用されなかったのだという。いわば、捨てられた原稿である。私はいま、その原稿をnoteに連載している。

原稿そのものは、犬猫の飼い方について書かれた文章である。しかし読み進めていると、どうもそれだけではない。最初に出てくるのは、生まれたばかりで捨てられた子猫たちだ。岩谷さんは助けようとする。しかし、助けられない。そこから始まるのは、動物愛護家の成功談ではない。自分の無知と無能力の記録である。

子どもの頃、自分の無知ゆえに犬を早死にさせてしまった記憶が重たく残っている。その後も、犬や猫を保護し、飼い、失敗し、死なせてしまい、後悔する。そのたびに獣医師に聞き、調べ、また考える。面白いのは、考えているうちに、話が必ず人間の側へ戻ってくることだ。

猫が一日中鳴いて困ると獣医師に相談すると、「おしゃべりな子もいる」と言われる。その一言で、「鳴いてうるさい猫」が「おしゃべりな猫」になる。猫は何も変わっていない。変わったのは、人間の見方である。

やがて岩さんは、犬猫には犬猫の価値観があり、そこに人間の価値観を押しつける必要はないと考えるようになる。違う生命なのだから、完全には分からない。それでも心は通う。そして、一緒に暮らすことはできる。

そう考えていくと、これはペットの本ではないのかもしれない。捨てられた犬や猫と暮らしながら、岩谷さんが「自分とは違う存在と、どう生きるのか」を考え続けた記録なのだ。犬猫を救った物語というより、犬猫によって人間の側が少しずつ変えられていった物語なのである。

そして、そのことを書いた原稿もまた、一度は出版社から捨てられた。

捨てられた生命について書かれた、捨てられた原稿。
それは世の中の表舞台では受け入れられなかったが、1本1本の原稿が、岩谷さんの誠実さと、生命への愛に満ちていることが分かる。

私は、この原稿をもう一度拾い上げ、岩谷宏の本として世に出したいと思っている。



岩谷宏プロジェクト(岩谷さんの原稿はこちらで随時アップしています)月会費1000円で、売上は岩谷さんに渡しています。

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